1970年代に読んだ「ガラスの城」、悪魔のような偽の伯爵令嬢
私が初めて買ったコミック漫画が、わたなべまさこ(著)の「ガラスの城」でした。
それもいきなり4巻・・・なぜかって?
巻タイトルが「悪魔のような少女の巻」だったんですよ。
当時、まだ小学生だった私にとって、ちょっとオカルトチックなドキドキする内容かと思ったんですね~
でも、ちょっと違いました(笑
「ガラスの城」って、どんな話かというと・・・
ストラトスフォード伯爵家の行方不明になった令嬢の地位を
嘘で自分のものにしたイサドラという少女と
心のやさしい(本当は)伯爵令嬢マリサの話
イサドラは、とても美しくて誰をも魅了するような少女なんですが
心の中はまるで悪魔!
姉妹として育った、本当の伯爵令嬢のマリサが自分よりも幸せになることを何よりも嫌がる。
自分よりマリサになついた愛犬を殺し、マリサの恋人を奪い、マリサの本当の親(伯爵夫婦)さえも自分のものにしようとする。
でも、伯爵夫婦は、最初はイサドラが「自分があなた達の娘」と言ったのを信じたものの、心のやさしいマリサに愛情を感じ、やがてはマリサが自分たちの娘という事実を知るんです。
が、その事実を知られたくないイサドラは、伯爵や婦人に・・・・!
話は、イサドラとマリサが結婚して子供を産み、その子達が成人するまで続くんです。
とにかく、イサドラが執念深い・・・
どこまでもマリサを苦しめる・・・
イサドラに何度も裏切られながらも、マリサはイサドラを許し受け入れようとする・・・
でも、読み終わったときに、イサドラが可愛そうになりましたね・・。
彼女は、本当は小さな幸せが欲しかっただけなんじゃないか?
ただ、普通の少女のように、ちょっとだけ伯爵令嬢になってみたかったんじゃないか?
謝れば許して貰えるとおもってた・・・
でも、小さな事実を隠すために罪を重ねてしまった。
気がついたときにはもう、隠し通すしかできなかった。
かなーーーり昔に読んだ漫画なのに、ここまで内容を覚えているって、よっぽど印象的だったんですよね。
今度は、電子コミックででも読んでみようかと思ってます。